「圧倒的なビジュアル!」Reverb G2レビュー

今回Feel the Zプログラムの一環でDatVR様とHP様からHPのVRヘッドセット、「Reverb G2」を一か月ほどお借りしたので、簡単にレビューしたいと思います!
Reverb G2ってどんなHMD…?
Reverb G2はHPがValve、Microsoftと共同で開発した、片目2,160×2,160ピクセルという高解像度が売りのVRヘッドセットです。プラットフォームはWindows Mixed Realityで、SteamVRにも対応しているため、ほとんどのPCVRソフトを動かすことができます。
開封
内容物はシンプルで、本体、コントローラー、ACアダプター、説明書などです。Reverb G2はインサイドアウト方式のため、外部にセンサーやベースステーションを設置する必要はありません。ケーブルはDPとTypeCでPCに接続しますが、DP-MiniDP、TypeC-TypeAの変換コネクタも付属しています。
それでは実際に使った感想をいくつかあげたいと思います!(>_<)
一か月使ってみて
・解像度
G2を使ってすぐ感じるのは、VR世界の透明感が今までのVRとは別次元ということです。これはいくつかの要素に起因していて、主にディスプレイ、レンズなどが大きい要素です。G2は2,160×2,160という他の普及しているHMDと比べてもかなり高解像度なパネルを採用しており、ほぼスクリーンドアエフェクト(ディスプレイに網目が見える現象)を感じない数少ないHMDのうちの1つです。また、高解像度なことによってVR空間内のオブジェクトの立体感が増し、結果的に没入感が高まっています。解像度が没入感に及ぼす影響は個人差がありますが、VRCHATなどではかわいいアバターはより可愛く、実在感が増します。
高解像度のメリットは他にもあります。例えば他のHMDと比べて、デスクトップオーバーレイやVR空間内での文字、細かい表現がとても見やすいです。G2の解像度はVRオブジェクトの表面の質感を感じられるほど高く、このレベルを提供する個人で入手可能なHMDはVive Pro2、Reverb G2ぐらいしか選択肢がないため、この要素だけでもG2を体験する価値は十分です。(>_<)
・色、グレア
解像度の他にもG2はパネルの色もかなり綺麗です。実際にHMDをいくつか比べてみます。
(縦縞はカメラによるもの)
写真を見るとPro2は全体的に色が暗くIndexとG2はほとんど同じ色です。実際に被るとIndexの方が若干白っぽく感じます。
(縦縞はカメラによるもの)
またG2はValve設計のレンズを使用しており、グレアが少ないという特徴もあります。写真のように他のHMDで回りが白くなってしまうような場面でもグレアの発生が抑えられていて、Vive ProやOdysseyなどの有機ELパネルには及ばないものの黒の表現が優秀です。
総じてG2のビジュアルはかなりハイレベルです!(>_<)
・視野角
視野角は若干狭く、私の実測では横/縦、100°/90°程度です。必要十分ですが、視野角を求めるコンテンツにはあまり向いていないと感じました。
・スピーカー、マイク
G2はValve Indexと同様のオフイヤースピーカーを搭載しています。このスピーカーは耳に直接当たらないため、蒸れたり痛くなったりすることがなく、音質もとても良いです。またマイクを底面に二つ搭載していて、マイク音質もindexと同様に良いです。残念ながらHMD側にUSBや3.5mmジャックなどはないため、外部のオーディオを接続するにはPCからケーブルを引っ張ってくるか、無線対応の物を使う必要があります。
・コントローラー
G2にはオリジナルのモーションコントローラーが付属していて、4つのカメラによってほとんどの範囲がトラッキングできます。しかしタッチパッドが無いため今までのWindows Mixed Reality用のバインドが使えず、ソフトによってはそのまま遊ぶことができない場合もあるようです。これはかなり大きな問題で、普段使うソフトにG2用のバインドが有るか事前に確認しておく必要があります。私が主に遊ぶVRCHATなどでもタッチパッドやボタンのタッチ判定無しで表情操作するのは難しいです。(◞‸◟)
この問題はSteamVRトラッキングのコントローラーを別途用途すれば解決できるのですが、ベースステーションやドングル、キャリブレーションが必須だったりと少しハードルが高いです。
まとめ、どんな人におすすめ?
まとめると、Reverb G2はクラス最高峰のビジュアルとValve製のオーディオが合わさった、ハイレベルなVR体験を提供してくれるHMDです。コントローラーの問題を解決できれば、VRCHATなどのVRSNSユーザーに特におすすめしたいと感じました。
こんな人におすすめ!
・とにか解像度にこだわりたい人
・コストパフォーマンスに優れたHMDが欲しい人