xRデザイナーがHP Z1 Entry Tower G6 パフォーマンスモデルをレビューしてみた

前回の「HP ZBookCreateG7スタンダードモデル(ノートPC)」に引き続いて、今回は「HP Z1 Entry Tower G6 パフォーマンスモデル」でカロリーお高めの作業を行ってレビューしてみました!
VRChat・cluster(バーチャル空間を旅したり、友達とお話して過ごすところ)や配信、オンラインミーティングでは問題なく使用できたものの、やはりフォトグラメトリ編集などの高カロリーな作業には荷が重かったようです。
VTuber動画など8K・12K以下の映像編集やVRChatやclusterのためのモデリング・テクスチャ作成などでの用途は問題なし。
お値段はやや高めと感じるものの、昨今のグラボ価格の高騰を考えると致し方なしと思う部分もあります。
Vクリエイター・VRソーシャルクリエイターの入門に「HP Z1 Entry Tower G6 パフォーマンスモデル」
VR/ARアプリ制作やバーチャル建築業をしてる、学術系VTuber/xRデザイナーのよーへんです。
前回に引き続き、今度はデスクトップを検証してみたい…!との好奇心がムクムクしてレビューさせて頂きました。
普段はVR/ARのアプリ開発やリアルとバーチャルがクロスする撮影のシステム開発など、xRで日々遊んでいます。
今回は「フォトグラメトリの後処理」「VRChatとclusterで遊ぶ」「VRChat用モデル作成」を主に行いました。
VRソーシャルとモデリングは問題なし。可もなく不可もなく
「VRChatとclusterで遊ぶ」「VRChat用モデリング」に関しては可もなく不可もなく。
OculusQuest2とPCをOculusLink(有線)で接続しても遅延や映らないという事態なし、VRプレイ時にデスクトップ表示をする「XSOverlay」も何の問題もなく動いていました。
前回の「ZBookCreateG7スタンダードモデル(ノートPC)」ではメモリが足りずデスクトップ表示ができませんでしたが、今回はバッチリ大丈夫。やはりxRユーザーのメモリは32GBは最低ラインですね。
モデリング関連は主にMaya・Blenderを使用しましたが、取り立てて重たい処理ではなかったので不便は感じませんでした。
「重たい処理ではない」と言えるところにPCの進化を感じますね。
重めのモデルで4096×4096のテクスチャは少し大変かも?!
3Dペイントツール「SubstancePainter」では4096×4096でテクスチャを作成して、書き出すときにサイズダウンすると良い、というセオリーがあります。
プライベートで参加するとあるイベントの会場モデルを作成していたところ、4096×4096で作成した作業ファイルがときどき保存できないという事態に見舞われました。
原因不明ですが固まってしまって保存ができない。ベーステクスチャの作成(テクスチャベイク)はできるものの、その後ペイントした後に保存できない。2万ポリゴンくらいのものはできたので、メモリかビデオカードかそのあたりに負荷がかかっているのかもしれません。
専用アプリ以外のフォトグラメトリ処理は激重注意
テクスチャが欠けている部分を修正したり穴を埋めるのは普段別のアプリケーションで行っているのですが、諸事情あって欠けてる部分のモデル制作含めてMayaで行いました。
たった2m四方をレーザースキャンしただけでこれだけのポリゴン数、さすがにVR向きPCでも耐えられなかったようです。フォトグラメトリしたメッシュを編集していたところ、場所によってはそのまま落ちました。
2つのメッシュを消すだけで40秒待たさせる…いえ、おそらくこのPCだから40秒で済んでいたのかもしれません。
ちょっと高度なホビーユースに最適、カロリー高めな処理を行うデザイナーやアーティストにはちと不向き?
趣味…いえ生活の一部として創作を行うVRソーシャルユーザとしては何ら問題なく使用できました。価格はネックですが、昨今のビデオカード事情から仕方ないとも言えます。
高解像度のフォトグラメトリを扱うデザイナーやアーティストには少し不向きかもしれないという印象です。