VR開発のススメ①UnityとUnreal Engineとは?
VRを作ってみたいと思ったことはありますか?
・いやいや、出来ればやってみたいけど結局難しいんでしょ...?
・プログラミングさえやったことないのにVR開発なんて...
・お金がかかりそうだし自分はちょっと...
そう思ってVR開発を諦めている人、もったいないです!この記事ではVRを知らない人、プログラミングをやったことがない人でも、実はVRを作れるんだよという事を説明していきたいと思います!
VRを作るには
結論から言います。
VRの開発手法は大きく分けて次の2種類のゲーム開発エンジンのどちらかを使用する方法が一般的です。
・Unity
・Unreal Engine
補足ですが、ゲーム開発エンジンとは、ゲーム開発のための統合環境です。詳しく説明すると、ゲームを作成するために必要な3D/2Dの描画、音声、データ管理、物理演算などの機能がひとまとめになっており、このツールさえあれば簡単にゲームの開発ができる、というもののことです。初めて聞く方も多いと思うので2種類のゲームエンジンについて解説していきますね。
Unityとは、Unity Technologies社が提供しているゲーム開発エンジンです。大手のゲーム開発会社だけでなく、個人でも多くの開発者がUnityを利用しており、ゲーム開発エンジンの世界シェアNo1を誇ります
出典:Unity
実際の開発画面
年商が10万ドル(約1千万円)以下の場合は基本的に無料で使用することができますし、有料版を利用すると作成したコンテンツにオンライン機能を付与した時の同時接続人数が拡張したり、3Dモデルが割引で購入できたりします。
主な特徴として挙げられるのは対応しているプラットフォームの多さです。例えば、Unityを使えばiOS/Android/PS4/Xbox Oneに基本的な設定だけで対応させることができます。
Unreal EngineとはEpic Games社が提供しているゲーム開発エンジンです。こちらも大手の企業から個人開発者まで、多くの開発者に利用されており、コンテンツを開発する時に使用できる機能は完全に無料です。
※コンテンツをリリースした後の売上が100万ドル(約1億円)を超えたら、5%のロイヤルティ(権利使用料)を支払う必要あり
出典:Unreal Engine
また、簡単なコンテンツを作る場合、複雑なプログラミングを記述する必要のないビジュアルスクリプティング*が用意されている点も大きな特徴の一つです。(※1)
下に表で2つのゲーム開発エンジンについてまとめていますので頭の整理にご活用ください!
※1ノードと呼ばれる処理のかたまりを線でつなぎ合わせることで、コンテンツの動作を作成していく手法。プログラミングよりも直感的にコンテンツを作成することができる。
開発エンジン | Unity | Unreal Engine |
提供会社 | Unity Technologies | Epic Games |
価格 | 無料 年商10万ドル以上で有料 |
無料 リリース後の売り上げが100万ドル以上で有料 |
特徴 | 簡単な設定で複数のプラットフォームに対応可能 | とにかく美麗なグラフィック |
VR開発ここがオススメ
基本的にどちらのゲーム開発エンジンも無料でVR開発を行うことができます!
学習するための教材もネットで見つけられることも多く、公式サイトの学習教材も充実しています。
Unreal Engineだけでなく、Unityも公式にビジュアルスクリプティングの追加機能を発表しているので、プログラミング自体初めての人でも簡単にコンテンツを作成することができます。むしろ、プログラミングの概念を学ぶことができるので、どちらのツールも初心者の方にこそとてもオススメできます!
簡単に整理すると次になります
・基本無料
・学習教材の充実
・プログラミングができなくても開発できる
・プログラミング初心者にこそオススメ
VR開発の注意点
どちらのサービスとも、低スペックなPCだと重く、容量が大きいため十分な容量を確保した上でインストールするようにしてください。
特にUnreal Engineは美麗なグラフィックを売りにしていることもあり、普通のノートPCでは負荷に耐えることができないため、開発をするのであれば高性能なPCが必須になります。
基本的な使用方法は日本語の参考資料をHPやネット上で見つけることができますが、複雑な内容は英語でしか書かれていない場合があるため注意が必要です。
VR開発を行うにあたり、実機での動作確認がしたい場合はもちろんVRデバイスが必要になります。ただし、VRで確認する必要のない実装内容に関しては、ゲームエンジン上で動作を確認できます!
簡単に整理すると次になります。
・高負荷大容量に耐え得るPCが必要
・英語の資料と向き合う場合も…
・実機での動作確認はVRデバイスが必要
まとめ
近年VRエンジニアの需要は年々高まって来ています。例えばご使用のブラウザで「VR 年収」「VR 求人」等で検索すると、VRエンジニアの年収が高いことをファクトベースで示してくれる記事や、求人情報が山のように出て来ます。
趣味から始めてスキルを身につけ、好きなことを仕事にでき、そしてお金もたくさんもらえたら嬉しいですよね!
さらにプログラミング一切不要で、よりシンプルなVR作成ツールも別記事で紹介する予定ですのでよければそちらもみていただければと思います!
説明してきたように、プログラミング初心者でも無料でVRを作ることができると理解いただけたと思います。ぜひこの記事をきっかけにVR開発を始めてみてはいかがでしょうか!